まだまだ私の霊的能力が鈍かった、若かりし頃のお話しです。
北陸地方の結構いいホテル、荷物を持って部屋まで案内して貰えるようなホテルに泊まった時のこと。
隣の部屋から時々ゴンゴンという衝撃音が聞こえてきます。
壁を蹴っているような、掃除機が壁に強くぶつかっているような音。
でも夜中なので声も聞こえません。掃除機である訳も無い。
こっちの部屋はテレビすらつけていないのに、なぜ壁を蹴られるのか?と思い、フロントに電話しました。
「お隣の部屋から凄い音で壁をたたかれています。注意して貰えませんか?」
と、お話ししたところ、隣に電話するとか、注意を促す事も一切無く、
「違うお部屋にご案内します」
と案内されました。
そのときの私はスーツケースの中身を広げて、整理整頓を終えたばかり。
シャワーを浴びて、さあ寝ようかと言う段階で、部屋を変わるのもうめんどくせー状態。
「なぜ隣の部屋を放置しておいて、被害に遭っている方に部屋を変われと負担を強いるのか?」
と理不尽に思い抗議しても、フロントは部屋を変われの一点張り。
私も意地になって部屋を変わらず、朝まで寝入りばなの『ズドン!』という音に一睡もせず夜を明かしました。
もう起きなければいけない5分前。私はもう我慢がならず、壁に向かって寝たままで回し蹴りを入れてしまいました。
ボッコリと破れた壁には、私のかかとサイズの穴がありました。
請求するなら勝手にしやがれ、クレジットカードで請求して来やがれ!!
二度と来るもんか!!とチェックアウトしてからやっと気付きました。
(あ!!もしかしてあれはポルターガイストって奴だったのか?)
なるほど、フロントも部屋変われと言い張るはずだ。
きっと隣の部屋には誰も泊まっていなかったのだろう。
無人だったら注意のしようも無いもんなーと思いつつ、フロントの従業員がポルターガイストはあのホテルで良くある出来事と思っていたのか、頭おかしい客(いや、おかしいんだけどw)の相手をテキトーにしていたのか、どちらだったのかは解らない。
う~ん。もしかしたら両方だったのかも。
普通の霊は、さまよっているか、助けを求めてくる程度で、あまり悪さはしないものですが、悪さをし始めると地縛霊や浮遊霊ではなく、いわゆる『悪霊』になるのかなと思います。
霊的なパワーを具現化出来る能力を得た『悪霊』には、音だけでは無く、発火現象を起こせるようになる霊もいるので注意してください。
どう注意すればいいんだよ!?とお思いでしょうが、要は一度でも火事を起こした、火元になった物件には関わらないのが一番です。